2021.10.20コラム
コラム25:オーナーさまが知っておいて損しない「保険の種類」について…
不動産投資には、予期しない損失リスクがつきもの…
「投資規模が大きいぶん、“万が一”の事態で生じる突発的な費用も大きいのでは?」と、不動産投資をしている全てのオーナーさまが不安に感じるところでしょう。
そこで今回のコラムでは、そうした不安に備えるうえで、オーナーさまが知っておいて損しない「保険の種類」について、詳しくまとめてみました。
【オーナーさま向けの代表的な保険種類】
①生命保険(法人オーナーさま向け)
不動産の法人オーナーさまの課題である将来の大規模修繕資金積立や役員退職金等の財源準備、また相続発生時等の土地買取資金対策の有効な手段の一つとして、「生命保険」を活用する方法があります。
生命保険の特徴として、
●商品によっては資産形成効果が得られること
●一部または全部を損金算入できること
●いつ発生するかわからない相続時に現金を確保できること等のメリットがあります。
大規模修繕資金積立、役員退職金等の財源準備、相続対策(相続税の資金確保)として、生命保険の活用をご検討されてみてください。
②火災保険
「火災保険」は、火災で損傷した不動産の修繕・修理などにかかる費用が補償されます。
また、火災による損害だけでなく、集中豪雨の影響で発生した土砂災害・洪水・浸水による家屋の損害、さらには台風・竜巻・突風の風災や、豪雪による影響で発生した家屋の損害を補償(オプション)することもできます。
このようなオプションを追加で含めれば、幅広く不測の事態に備えることが可能です。
※火災保険の詳しい内容については、以前のコラム記事をご参照ください。
③地震保険
「地震保険」は、地震の揺れに伴う家屋等の損壊に備えるだけでなく、地震・噴火・津波によって生じた火災・損壊・埋没・流失などによる家屋等の損害を補償します。
「地震の被害も、水害・風害・落雷などと同じように、火災保険に加入すれば何とかなるのではないか?」と思うかもしれませんが、火災保険では、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災は補償されませんので注意が必要です。
(※地震保険の細かい補償内容については、各種補償保険会社に確認をお願いいたします。)
④施設賠償責任保険
施設や設備の欠陥・不具合によって、対人事故または対物事故が発生、それにより法律上の賠償責任が生じた時のための保険が、「施設賠償責任保険」です。
例えば建物の外壁が崩落し、その破片が通行人にあたって怪我をした場合の医療費などが、施設賠償責任保険の適用対象となります。
賠償責任について、なかなか自分事として考える機会はなく、その賠償額もイメージがつきにくいかもしれませんが、“複数人の死傷者が出た場合”、あるいは“怪我を負った人に重い障害がのこった場合”などでは、億単位の賠償金が発生するケースも珍しくはありません。
そんなとてつもない賠償金が発生すれば、不動産投資どころではなくなってしまうでしょう。
もちろん不動産オーナーさまは、賠償責任が起こるような状況を、徹底して回避する必要性があります。
それでも不運が起こってしまったときのために、施設賠償責任保険には加入しておくべきでしょう。
⑤孤独死保険
高齢者の単身暮らしが増えている現在の日本で、不動産オーナーさまにとっても深刻な問題が孤独死です。
そうした孤独死、あるいは自殺が起きた部屋の原状回復費用に適用される、比較的新しいタイプの保険が「孤独死保険」です。
「購入・運用を検討している投資用不動産の入居者層的に、孤独死はそこまで自分に関係ないはず」と思われる人もいるかもしれませんが、孤独死は高齢者の身にのみ起こる不幸ではありません。
独り暮らしをしている20~30代の若い人が、心疾患・脳疾患などで突然死するケースもあるといいます。
日本で暮らす人々が今どういう環境に置かれているのかを考えて、孤独死保険のような新しいタイプの保険への加入も検討してみることが、“これからの不動産オーナーさま”に必要な思考なのかもしれません。
⑥団体信用生命保険
「団体信用生命保険」とは住宅ローン・不動産投資ローンの返済中、ローンの返済者が死亡または高度障害状態になった際、保険会社から金融機関にローン残額が支払われる保険です。
ちなみに任意加入の場合で、不動産投資を始めるものの、団体信用生命保険には加入しないパターンとしては、不動産オーナーが高齢であり、債務控除からの資産圧縮⇒相続税対策を目的にする(あえてローンを残す)パターンなどが挙げられます。
以上、今回は「オーナーさまが知っておいて損しない「保険の種類」について…」のご紹介でした。
火災保険や地震保険、施設賠償責任保険の重要度が高いのは言うまでもありませんが、その補償内容(適用条件や補償額など)は様々です。
保険会社によっても違いますし、保険会社の中で展開されている保険の種類によっても、差異があります。
「どんな保険に加入するべきか?」は、投資する物件の立地や築年数、自身の年齢や家族構成、不動産の運用計画など、あらゆる属性を加味して慎重に検討することが大事です。
ぜひとも補償内容に安心できてコストバランスも良い保険商品をご検討くださいませ。
保険には保険の良さがあり、不動産投資には不動産投資の良さがあります。
だからこそ、どちらも併せて持っておくことで、より豊かな将来を描けるようになると思います。
株式会社ライフコーポレーションでは、業務のデジタル化を進めながら、コロナ禍の最中でも工夫した業務形態を進め、賃貸マンションの入居率向上に努めてまいります。
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これからもどうぞよろしくお願いいたします。