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2021.03.16コラム

コラム17:電力自由化とは? 新電力って?

電力自由化…新電力…最近テレビCMでもよく見かけますが、よくわからない?…ではないでしょうか?
当コラムの執筆者の私も、実はあまりよくわかっておりませんでした。
入居者様から新電力への乗り換えを相談をされても、正確にお答えができず…賃貸管理の立場では、勝手な電力会社への乗り換えを勧めきれませんでした。

しかしながら、新型コロナウィルスの影響による昨今におきましては、ステイホームによる自宅滞在時間が増え、各ご家庭も電気料金の増加は気になるところ…
そこで今回のコラムでは、コスト削減の中でも注目度の高い光熱費「電気料金」の削減に繋がる、電力自由化についてご説明いたします。
今回のコラムをきっかけに、電気料金の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。



①まず、電力自由化とは?
電力自由化とは、旧一般電気事業者により独占されていた家庭などに向けた電力小売が2016年4月に行われた法律の改正により全面自由化され、さまざまな業種の企業が電力の販売に参入できるようになったことをいいます。
今までよりも多くの企業・電力会社が、地域の枠を超えてサービスを提供できるようになりました。
従来、これまでの電力会社にて独占とされてきた電気事業において、市場参入規制を緩和し、市場競争が導入されました。
そして自由化によって、電気料金の引き下げや電気事業における資源配分の効率化を進めることが期待されております。



②電力自由化において具体的に行われた事とは…
◆誰でも電力供給事業者になることができるようになりました(発電の自由化)。
◆どの供給事業者からでも電力を買えるようになりました(小売の自由化)。
◆誰でもどこへでも既設の送・配電網を使って電気を送・配電できるようになりました(送・配電の自由化)。
◆既存の電力会社の発電部門と送電部門を切り離すことで競争的環境を整いました(発送電分離)。
◆電力卸売市場が整備されました。



③なぜ?新電力では電気料金が安くなるのか?

【新電力は大規模な設備投資が必要ない】
新電力が安い理由の一つとして、大規模な設備投資が必要ないことです。
新電力はある程度ターゲット層を絞って電力を供給することによって、小規模な設備で運営できるようになっています。
また、管理する範囲が狭いので人件費も安く済みます。
管理費や人件費といった費用が安く済むので、その分電気料金も安くできます。
「設備投資していないから、いきなり電気が切れることもあるの?」と不安を抱く人もいるでしょう。
しかし、実は電気が供給(送配電)されるシステム自体はこれまでと同じです。
送配電はこれまでと同じ電力会社(送配電事業者)が行い、仮にある会社の電気供給が不足した場合は既存電力会社がバックアップすることとなっています。
もちろん、その分の料金は新電力から既存電力会社へと支払われるので不公平ということはありません。

【新電力はターゲットを選ぶことができる】
既存電力会社は地域全ての人を対象に電気を供給するため、世間一般の使用量を考えて料金を設定しています。
しかし、新電力はターゲット層を絞って料金単価を決めているので、自分に合ったプランを探せば大幅に料金が安くなります。
特に電気の使用量が多い家庭への供給は利益も大きくなるので、新電力は料金単価を抑えて契約の獲得を競争しています。
この層については、元の料金単価が高いので多少下げても利益を確保できるのです。
なぜ高くなっていたのかというと、日本の電気料金単価はオイルショックの経験から電気使用量が多くなると料金単価が上がる仕組みとなっていたからでございます。
ただ、既存の電力会社もただ黙って見ているだけではなく、自由化後用の新しい料金プランを発表しています。
電力会社を変えるのに抵抗がある人はまずは既存電力会社内でプランの変更を体験してみましょう。


【新電力は電力だけで大きな利益を得る必要はない】
既存電力会社は電力事業に特化しているため、電力事業で稼いでいくことが必要です。
一方で新電力会社は他の業界で活躍している会社が主で、電力自由化を機に電力業界へ参入してきたケースが多いです。
そのため新電力会社は携帯電話・ガス・クレジットカード・通信サービスといった、電力以外のメイン事業を行っています。
電力事業での利益が小さくても、メイン事業で利益を増やすことができれば問題ありません。
利益を得る手段が他にもあるため、電気料金を安くできるのです。



④以上の理由から、新電力は料金単価が安い!
以上の理由から、新電力会社は従来の割高な電気料金からの値下げを実現させております。
※まずは、新電力会社が提示する料金比較表をご確認ください。



⑤新電力が適さない施設等
コンビニ等の業務用施設で、電気温水器や電化厨房が入っている施設は、既存電力会社による電気割引が適応されていて元々が安い電気料金設定になっております。
また、「オール電化住宅」も同様に電気割引が適応されていて、元々が安い電気料金設定になっております。
これらの施設等は新電力よりも安いかもしれません。




★賃貸マンション・アパートオーナー様へ朗報!★
新電力への切り替えで、共用部の電気代が安くなります!
切り替えた事で安くなったと…ご報告頂いたオーナー様も増えてきております。
※まずは、電気料金シュミレーションを依頼することも可能です。

まずはお気軽に弊社ライフコーポレーションまでお問い合わせくださいませ。



株式会社ライフコーポレーションでは、業務のデジタル化を進めながら、コロナ禍の最中でも工夫した業務形態を進め、賃貸マンションの入居率向上に努めてまいります。
また、知識の向上、技術の向上、人間力向上など、人材育成も欠かさず進め、社会・地域・お客様にお役立てできるよう邁進して参ります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。